私は17歳の時、精神的に病気状態になっていた。とにかく生きる事がとても辛く、自分が何故生きているのか自問自答しては、自殺衝動に駆られたりの毎日を過ごしていた。
そのせいかよく金縛りにあったり、家出をして出先でカップルの霊をみたりとその頃もかなり心霊体験的な出来事に遭遇していた。
そんな問題行動を起こしていた私も親や兄弟や友人の協力で何とか自分を取り戻し仕事に就くことができた。
そして丁度27歳の時に職場で働く同僚の知り合いと3人でカラオケに行ったりしていた。そして回を重ねていく内に、異性の人と2人で車に乗ってドライブに行く事となった。
帰途にトンネルの中を通行し中程を過ぎる頃に、突然「ドーンッ」と車の天井に強い衝撃が走った。
天井の様子を伺いながら落石か?トンネルの壁面が崩落したか?などの原因を考えていた。
隣の席に座っている子の様子を見るも全く気づいていない。(汗)
そして私がルームミラーでリヤガラスを確認した時、何も無いと思ってすぐに視線を前に戻したが、【あれっ何か見えた気がする】もう一度すぐにルームミラーでじっとリヤガラスを確認すると赤い布のようなものがリヤガラスにひっついている。(汗)
もう一度凝視してみるとそれは血まみれの女の人?がビッタリガラスにひっついている。【うわっ】心の中でビックリした声を上げた。顔が崩れており、目はつりあがり、口は顔の端まで裂けており顔と服?が血まみれの赤色に染まっていた。
前を見ながらあまりリヤガラスに意識を向けすぎない様注意を払いながらトンネルを抜けようと車を走らせていた。「キシャーーーーー」と耳をつんざく声をその者が発した為、焦った私は急いでトンネルを抜けようとスピードを上げた。そしてだんだん明るくなりトンネルの出口が近づいた。再度奇声を発し、その者が力任せで腕を振り上げリヤガラスを【ドンッ】と叩き、それと同時に車の後ろより転げ落ちた。その者は路面で跳ねる度、摩擦で体がだんだん砕けていくのが見え、最後には消失した。
【何だ今のは、えらいものを見てしまった(汗)】助手席側を見るも全く、怯えた様子は見られない。【見えてないのだ。】
そう思った私は今見たものの事は口にせず、そのままその子の家まで送って、自宅に帰った。帰り着いて外側からリヤガラスを見ると白い手形が付いているのを見つけて丁寧に拭き取りをした。
あの者は何だったのだ

通常版で読む