久々の投稿
実話なので大して怖くないですすんません
今回は、自分の実家について話そうと思う
ある時ネットでこんな話を見かけた。
名前に〜台とつく土地は、新興住宅地として開拓された、あまり良くない土地である事が多いという。
まさに自分の実家がある土地の名前だ。
俺の実家がある場所はS台という所謂新興住宅地で、元々蛇がたくさん生息する沼だったそうだ。
しかも大きめ(一級河川程度)の川に挟まれている。
過去に災害があったかどうかはわからないが、現在のように堤防やダムが整備されていなかった頃は、確実に洪水やら鉄砲水やらで大変なことになっていただろう。
そこを新興住宅地として開拓したわけだ。
前述の通り、今では堤防やダムが整備された為、災害に見舞われる事は無くなった。
自分の知る限り、あの出来事を除いて…
あれは俺が中学3年の秋頃の話だ。
時間的にはまだ明るかったから、遅くても5時前だったんじゃないかな。
次の日部活の大会で東京に向かう為、俺は荷造りをしていた。
大会がメインではあるのだが、大会が終わったら某夢の国で遊んでから帰る事になっていたので俺はかなり興奮していた。
荷造りも一段落し、気分転換がてらストレッチでもしようと庭に出た。
庭はあまり広くなく、角には毟ってそのままにしてある雑草の山がある。
俺はそれをぼーっと眺めながらストレッチをしていたら、突然雑草の山が揺れだした。
ガササササッ
「うおわっ!!」
俺は驚いて尻餅をついてしまった。
ビビりつつも雑草の山に目を凝らすと、何かが顔を覗かせている。
さらによく見てみると、それは黒くテラテラとした蛇の頭だった。なかなかのデカさだ。
(うげぇ、黒い蛇なんて初めて見た…いかにも縁起悪そうだ…明日大会だってのに)
蛇はウネウネと塀を這い蹲り、やがてどこかへ行ってしまった。
庭で蛇を見たのはそれっきりだ。
すっかり意気消沈した俺は、明日も早いし飯も食わずにさっさと寝る事にした。
数時間後……
しばらく眠りこけていた俺は、騒がしさで目が覚めた。
おかんが電話で誰かと話す声、弟の走り回る音、そして外からはゴオオオとか、ビュオオオオとか、なんか凄い音が聞こえてくる。
そういえば確か夜から雨だったな、なんて呑気に考えていたらおかんが慌てた様子でやって来た。
母「川が氾濫して床下まで水が上がってきてる!!避難勧告も出て