これは10年以上前の実体験の話です。
恐怖体験?不思議体験?てすので、怖さは少ないかも。

あれは20歳そこそこで友達や先輩と車で遊び回ってたある夏でした。

その日は『肝試しでも行くけ?』って話になり、先輩ABと、同い年の友達CDの5人で県内でも屈指の知名度の佐〇山に向かいました。
時期的な事もあって、着いてみると車が数台入口で順番待ちをしている状態だったのを覚えてる。

A『うわ!めちゃ混んでんじゃん!ダリ~』

おれ『まぁゆっくり待ちましょうよ(笑)あ、今のうちに小便したい人はしといた方がいいんじゃね?』

みんな『あ、そうだな!』

なんてやり取りをしたり、世間話をしながら順番が来るのを待ってました。
テキトーに時間を潰してると順番が来ました。
席順は運転手A、助手席C、後部座席は運転席の後ろからB、おれ、Dの順番でした。
おれ(うわ!真ん中とかガッチリガードされててまじ安心♪)とか、ちとビビリなおれからしたらある意味ラッキーでした。

A『じゃー行くぞー』という掛け声で車がギリギリ1台通れる山道に入っていきました。
道は悪路、道路整備なんかいつしたか分からない程ガチャガチャでした。もしかしたらそもそもされてなく砂利道だったのかもしれません。
道中車内は何が起きてくれるのかな!って感じでみんな無言でした。道は進行方向から見て左は土手、右は崖、ガードレール無しって感じで左の人はひたすら土壁を眺めるしかない状態でした(笑)
少し走らせると急に車がガタン!ガタン!と2回沈み、みんな『うお!なんだ!?』とビビっていましたが、どうやら悪路からの窪みがあってそこに右タイヤの前後が通過した揺れって事で、みんな一安心(笑)

それからしばらく何事もなく、車内も『結局何も起ころないのがいつものパターンだよなぁ』なんて愚痴をこぼしたりしながらタラタラ走ってるだけでしばらく登り続けました。
そんな感じで喋りながら進んでいくと頂上らしき場所につき、そこはワンボックスでは入れない高さの狭いトンネルがありました。

A『気持ち悪ぃ~!いかにも出ます!って感じじゃね!?(笑)』

おれ『やばいっすね!』

C『んで、このトンネルがエンジン切ってクラクション3回鳴らすってやつでしょ?』

おれ『そうそう!まじAさん、冗談とかで『うわ!エンジン掛からない!!』とかいらないっすからね(笑)』

A『大丈夫!(笑)やらねーよ(笑)ってか、よう

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