えっと、百物語ってやったことあります?
簡単に言うと、部屋を真っ暗にして100個怖い話をするんです。するとちょうど100個目を話し終わった後に何かが起きるみたいな。
私自身やったことはなくて、というか生半可な気持ちでやるのもよくないかと。
まあ、今回は百物語をやったあるグループの話です。
「なあ、百物語って知ってる?ちょうど暇だしやってみようよ」
「あーいいかもねーw幽霊出るかな?w」
というノリであるA君のいるグループは百物語を始めました。最初はみんなどんどん怖い話を出していって、それなりに怖くもなりいい感じだったんだが、80までいくとだんだんなくなってきた。それでも、ここまできたんだからということで最後の100個目。
「………………という話。」
「うわああああ、最後が一番怖いわ」
「それなあー、ってかなんも起きないじゃん。電気つけよー?」
パチっ
A君「あー、本当に怖かったw最後誰が話した の?」
というA君の問いかけに、みんな私じゃないと口々に言う。そんなはずわない。確かに誰か話したのだから 。
「オーイ、ふざけんなwこういう所で冗談とかいらねーよw」
でもみんな話してないとしか言わない。おかしい。すると奥の暗い方から
「俺だよ、俺」
との声。A君は吸い込まれるように暗闇の方に行った。みんな顔を青白くしながら待っていたが戻ってこない。見に行く勇気もない。とうとうしびれを切らした1人が「うわあああああああ」と言って部屋を出てった。その声をはじめ、みんな部屋から出てった。
翌朝、奥の暗い方に行ってみるとそこは壁だった。なんにもないただの壁。
じゃあ、A君はどこへ?あの声は誰?最後に話した人は誰?
皆さんも生半可な気持ちで百物語をやるのはオススメしない。