自分は小さい時から誰かに暗闇に引っ張られる夢や夜寝る時に足首辺りの高さのテーブルが横にあると、妙に恐怖心がわくことがありました。そしてこの事を母親に話すと自分は赤ん坊の頃に幽霊に連れていかれそうになった事があると言ってました。ここからは母親が語った話です。
母親は当時赤ん坊の自分と一緒に親戚の家に泊まりに行って、夜自分と一緒に寝ていたらふと母親が起きると胸元にいた赤ん坊がいつの間すぐ横にあるテーブルの下に移動していました。最初は勝手に動いたんだろうと思い引っ張り出して寝ましたが、目が醒めるとまたテーブルの下に赤ん坊が移動していました。母親もこれはおかしいと思い、お仏壇に手を合わしてから赤ん坊を引っ張り出して寝ましたが、その時に変な夢見をみたそうです。夢の中ではみたこともない男が赤ん坊を攫おうとしていて、母親が赤ん坊を返してくださいと懇願していましたが、男は話を聞かず赤ん坊を抱いてどこかに行こうとした瞬間、母親の背後から数年前に他界した親戚のおじさんが現れて母親に「大丈夫だよ」と言って男から赤ん坊を奪いかいしてくれたそうです。そこで夢が終わり朝になっていて、今までの事も全部夢なのかなと思って親戚と一緒に家の周りを散歩していたら、近所でお葬式がやっていて、亡くなった人の顔写真を見せてもらうと昨夜赤ん坊を連れ去ろうとしていた男の顔とそっくりでした。

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