これは私が中学生の時体験しました。

あまり怖い話ではありません。

私の家は本家がお寺なので、
自宅の周りを囲うようにお墓があります。

その日は、友達の家に遊びに行き
帰りが遅くなりました。

暗くなった道を自転車をひっしにこいで
家の近くにさしかかりました。

暗闇になにか白いものが見えました。

そこは、家の近所のそばにある
公園の駐車場と、お墓を挟んだ
砂利道でした。

目を凝らすと、それは次第にはっきり見え
ました。

私が見たのは、昔の着物を着た髪の長い
女性でした。

真っ白な着物に青白い顔
だけど、どこか見たことのある顔。

それは大昔、どのくらい前かは分かりません。

地元にあったと言われる
お城のお姫様の顔にそっくりでした。

家は、代々お城にも仕えていたそうで
そのお城から頂いた
お殿様とお姫様の絵があり
1度見たことがありました。

私の目の前にいる女性はお姫様に
にていたんです。

その人はとても悲しい表情でそこに立ちつくしており足はなく何かを呟いていました。

私は、その人を見ないように、横を自転車で通り過ぎ少し進んでから後ろを見ると
付いてきたんです!

私は、急いで自宅の車庫に向かい
車庫に自転車を止めて
また、女性の方を見ると

家に植えてあるくるみの木
のそばまで来ると消えてしまいました。

この時に、この女性を見てから
夕方暗くなると、何度も現れては
くるみの木のそばまで来ると消える
女性を見るようになったんです。

なにか気になり
母に体験したことを全て話しました。

すると、それは昔、家の近くにあったお城のお姫様の霊だろうと言いました。

母によると、
私の生まれた市のお城のには
とても綺麗なお姫様が嫁いできたそうで
すが、ある日お姫様は今で言う不倫をしてしまったそうです。

それを知ったお殿様は
怒りお姫様を生きたまま逆さに埋めて
殺してしまったそうです。

その場所がちょうど私がお姫様の霊を見た場所でなぜその場所に埋めたかと言うと
お姫様はいつもそこで不倫をしていたからだと母は教えてくれました。

きっと、お姫様は悔やんでいるんだろうと言っています。

後から、お寺の和尚様に聞いたら
家のお寺で供養しているそうですが、
未だにお姫様の霊を見たと言う話が
耐えないそうです。

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