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中編
雨 【意味怖】
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雨 【意味怖】

2017年7月18日
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今日はすごく忙しくて疲れたな…。

夕方、自宅に帰るなり僕は畳の上に寝転がり目をつぶる。

僕がこの築40年の木造2階建てのアパートで一人暮らしを始めてから半年が経つ。

住めば都とはよく言ったものだ。

最初は気になっていたアパートの住民の話し声、テレビの音、足音すらも今となっては優しい子守唄のように聞こえてくる。

さらに追い打ちをかけるかのように、ザーザーと降り始めた雨の音が疲れきった僕を眠りへと誘った。

どのくらい寝たのだろうか。

「ピローンッ!」

メールの音で目が覚める。

友人からだった。

【今夜、しし座流星群が見れるらしいから一緒に見に行かないか?】

っという内容だった。

時計を見ると時刻は20時を指していた。

興味はあったが、身体が疲れすぎてとても見に行ける状態ではない。

【悪い。今日は体調が悪いからパスで】

友人に断りのメールを返す。

しばらくして、家のインターホンが「ピンポーン」と鳴った。

僕は重い身体を上げ、玄関を開けると隣に住む女が立っていた。

雨で濡れたのか全身ずぶ濡れだった。

「あの、急遽遠くに行くことになったのでご挨拶にと思いまして…」っと女が言った。

「あぁ、そんなんですか。わざわざご丁寧にありがとうございます。」

僕がそう答えると、女は会釈をし去っていった。

今どき、わざわざ引っ越しのあいさつに来るなんて謙虚な人だな…。

僕はそんなことを思いながら、夜ごはんを食べ、今度はちゃんと寝ようと布団に入り眠りについた。

ザーザーと雨はまだ降り続けていた。

翌朝、外が騒がしくて目が覚める。

どうやら隣の女が風呂場で手首を切って自殺したらしい。

遠くへ行くってそういう意味だったのか…。

何だか僕はいたたまれない気持ちになった。

解説へ

解説

雨が降っているのに友人がしし座流星群を見に行こう。っと誘うのはおかしい。

僕が聞いた雨の音は隣の女が風呂場で手首を切ったときのシャワーの音。さらにずぶ濡れの女を見て、外も見ずに雨が降ってる思いこんでしまったのだろう。

夕方うたた寝した時にすでにシャワーの音がしていたということは20時過ぎに会った隣の女は…。

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はじめまして、よろしくお願いします。

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