ある友人から聞いた話です。大学生になったA君は大学に通うため少し山に入った安い寮で生活を始めました。そこを選んだ際に昔ここは戦場であったという話は小耳に挟みましたが、特にきにする事はありませんでした。その寮の2階に住んで数日のある日見ていたテレビが急に消える事がありましたが、山の中という事も事もあり電波の問題かと特に気にしていませんでしたが、数日間に何度か同じ様な事はありました。そしてその日も夜中テレビを見ていましたが同じ様にテレビが消えてシーンと静かになるはずが、遠くからザクッザクッと人が歩く音が聞こえてきました。それも1人ではなく大勢の足音でした、しばらくその音を聞いていると徐々に近づいて来ているのが分かり怖くなってこたつの中に隠れました。しかし足音はさらに近づき…部屋の中を歩いていると確信するくらいの足音になりました。怖かったものの意を決してこたつから顔を出すと…甲冑を着たサムライが大勢部屋の中を壁をすり抜けながら歩いていたのです…余りの怖さにまたこたつの中に入り音が止むのを待って静かになった所でこたつから出ましたが、もう既に何事もなかった様ないつもの部屋だった様です。

通常版で読む