あれは、丁度仕事の帰りだった。
その時間帯は、大体20時くらいだったと思う。

いつも歩いている帰り道を歩いていると、1人の髪の長い女が前を歩いていた。

しかし、少し変なのだ。

何が変なのかというと、その女は傘をさしていた。
何色かは、暗くてわからなかったが、その日は雨なんて一つも降っていなかった。

しかもそれだけではない。

何かを引きずっているように見えた。
俺は気味が悪いから、さっさと抜かそうとして、すこし早歩きで歩いた。

そして、その女を通り過ぎようとした時、俺は恐怖を味わった。

その女が、引きずっていたのは、誰かはわからないミイラだった……
しかも、そのミイラは、綺麗な服を着ていた。

俺は、怖すぎて、急いで逃げてしまった。
それ以来、仕事の帰りは、この道を使っていない…………

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