あれは真夏だったかな。昔野球やってた頃練習とか試合によく使われてたグラウンドがあってそこって周りは森だしなんもないんだよね。
もちろんナイターなんかついてないし暗くなる前にみんな帰ってたわけよ。
その時はまだ真昼だったかな。
飯を買いにコンビニに行こうと思って車を走らせようとしたわけ。
でも車でも20分程かかるんだよね。
それでも行くことになって走らせたら細道があってコンビニも同じ方向だしどっかに抜けて近道になるかなと思ったわけよ。
その細道を走ってたら前方に赤いコートをきた女が立っててこんな暑いのにと思いつつこれはみたらやばいやつと思ってもいたわけよ。
そのまま通り過ぎて友人と顔を合わせたら2人とも顔が青ざめてたのよね。
通り過ぎたはいいんだけど真横を通った瞬間首がボキッ!って90度に曲がって痛いの痛いのってはっきり聞こえたんだよね。
そのあと窓を開けて振り返ってみたんだけどなんもなかった。
コンビニでおにぎりやサンドイッチを買って帰りは怖いから遠回りしてこうと思ったんだけど次の試合の時間が結構ギリギリで間に合わないと思ったからまた通る事にしたんだよね。
もーアクセル全開で猛スピードで通ったわけよ。
帰りは何事なく戻ってこれたわけ。
エンジンを切ろうとしたら友人がやばいよって言うから聞いたら友人は帰りもそのコートの女をみたらしい。
しかも首が折れてたのではなく下に落ちるのをみてしまったらしい。
その後は何か起きるわけでもなく友人も俺もごく普通の生活を送ってるけど細道の近くにあったグラウンドはもー使われてないらしい。

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