多分、皆んなしてると思うんやけど、
スマホで目覚ましのアラームってセットしてるやろ?
俺は因みに6時にセットしてたんだわ。
仕事は8時からなので、まあまあこの時間に起きるのが丁度良かったわけだ。
その日、朝起きてタバコに火を点けながら、テレビで流れているニュースを見ていた。
ある程度の時間を自宅で過ごし、仕事場へと向かう。
いつもと変わりのない日常。
いつもの変化のない風景。
仕事が終わり、少しだけ飲みに行って帰宅する。
待っているのは我が家のボロアパート。
いつもの様に寝る前に、スマホの目覚ましアラームを確認して眠りに入る。
次の日。
俺はアラームが鳴るより早く目が覚めた。辺りはまだ暗かった。
寝ぼけながらも、俺はスマホを手に取り時間を確認する。
普段、俺は眼鏡を掛けて過ごしているんだが、唯一、掛けてない時間帯が就寝している時なわけで、俺の低スペックな裸眼でスマホを目の前まで持ってきて時間を見た。
時間は4時49分。
目覚ましのアラームをかけている時間より、まま1時間ほど早く目が覚めたんやな〜っと思い、また目を閉じて眠りにつこうとした。
その瞬間だった。
俺は少し妙な事に気がついた。
俺: んんっ? 待て…?
俺: 昨日も4時49分に起きたよな?
俺: いや… てか、ここ2、3日ずっと4時49分に目が覚めているんじゃないか?
偶然にしては、おかしすぎるだろw
目を開けて俺は、また時間の確認をする。スマホの画面には4時50分。
まぁいいわ。 とりあえずもう少し寝よっとスマホを目の前から離し、スマホを枕元に置こうとした。
スマホを置こうとした矢先、
目の前に女の顔があった。
満面の笑みでニヤニヤと微笑みかける知らない女の顔が…。
俺の意識はソレを見てぶっ飛んだ。
気がつくと辺りは明るい。
気を失うってこう言う事なのか…っと思いながらスマホに目をやると時間は10時を回っていた。 瞬間、また女の顔が俺の脳裏をよぎり、速攻で服を着て外へ出た。
外へ出る途中、部屋中を見渡したが女は居なかった。
会社には体調不良で休むって上司に電話をして、今はネカフェに居る。
俺は今、
寝るのが怖い。
あの女が怖い。
4時49分に目が覚めるのが怖い。