自分は幼い頃虐待をされていました。
当時はそんな意識はなく、殴られて当たり前、叩かれて当たり前、首を絞められて当たり前と思っていました。
新しい継母がやっていました。
最初はとても優しく何でもしてくれてましたが次第に家事を任され、買い物を任され、学校に行かせてくれませんでした。
初期時代はキツくて何度も何度も泣いてしまいました。
ですが、次第に何も感じなくなりこれが普通だと思い始めました。
道端の雑草を食べて賞味期限切れの食べ物を食し食べ物がない時は爪を何とかして食べて……
そんな生活が二ヶ月間続き身体はやせ細りました。
食べ物はろくに与えてくれなくて餓死するんじゃないかと言う勢いでガリガリでした。
そんなある日自分は冷蔵庫をあけました。
食べ物を見てそれで食べた気分になろうとしたのです。
ですが自然と手が出てしまい、気づくとバレない程度に食べ物に食らいついていました。
「バレたら殺される」
そう思い何とかして隠そうと思っていると何故か勝手に案が思いつき実行までしていました。
最初はバレずに生きていけましたがやはりバレてしまい一度包丁で頬を切られました。
ですがそれでも辞められず次第に親の金までにも手が出ていました。
「生きるのには盗むしかない」
そう思っていただけなのに勝手に身体が動き実行していました。
それを知った時指を何本か折られて半分ぐらい使い物になりませんでしたが無理やり動かし家事をこなしていました。
ある日不審に思った学校が家に訪ねてきて無理やり自分を連れていこうとしました。
自分は救いの手とは思ったのですが無意識なのか家に残ろうと必死で抵抗していました。
何故、無意識で身体が動くかとても謎でしたがとても安心感がありました。
痛みが次第に鈍り滅多のことではないと痛がらなくなり罰も更にヒートアップしてきました。
そして遂に犯罪まで犯してしまいました。
罪の意思はあります。
ですが実行時は全く無意識でした。
無意識に手を出し取り外で開け気づいたら食べていました。
その事を知った母親は自分を火で炙りました。
とても暑く皮膚がケロイドになり汚れてしまいました。
その時、自分は逃げ出そうと強く願いました。
「こんな所、いつ殺されるか分からない、愛してくれない親なんて要らない」
そう思い次の日に出ていき保護されました。
保護所から出ても魔の手は伸び何度も何度も連れて帰られました。
手