前に近所で起こったキツい出来事
その時私は大型二輪免許取得の為、
教習所に通ってました。
その日も教習所に行く準備をしていたのですが、
先日使ったヘルメットとグローブが無い。
おっかしーなー?と先日の事を思い出していたら、
車庫の辺りまででそれ以上は記憶が曖昧だった。
それで車庫を探そうと外に出てみると、
なにやらサイレンと拡声器で叫んでいるような声。
どうやら止まる気配無く
ずっと逃げているヤツがいるらしい。
どんなヤツが逃げてるんだ?ってなワケで、
野次馬してみようと道路側にゆっくり歩いていった。
止めておけば良かった。
あのまま車庫で
ヘルメットとグローブを探してたら良かったのに。
うちの家から20mほど離れた所にカーブがあります。
今まで殆ど事故も無いような緩いカーブです。
そのサイレンの音はカーブの向こうから聞こえてきました。
そして、もう少しで見える!
という時に、私の目の前を巨大な物体が走っていきました。
ダンプです。
ちょうどそのダンプは私の見ている辺り(カーブ付近)を
視界を遮る形でカーブに差し掛かりました。
その瞬間はスローに感じました。
ダンプの陰になって見えないカーブ付近から
人間二人が飛んできました。
私はただ見てるだけ、
なんの反応も出来なかったと思います。
そして、表現しがたい音を出して
二人はアスファルトに叩きつけられました
しばらく私がその光景に呆然としていると、
後ろから機動隊員のような人が来ました。
それを見て私も、見てるだけでなく手伝おうと、
二人のうちの近い方に歩み寄ろうとしました。
すると、がばっ!!と起きあがり
おもむろに携帯を取り出したんです。
そして何処かに連絡しようと思っているのか、
携帯を操作し耳にあてた時、
2mほど離れた所に横たわっていたもう一人が
ゆっくり身を起こしました。
両耳から大量の血を吹き出しながら。
あの時初めて、
私は恐怖で失神するという感覚を知りました。
何とか失神は免れましたが気が遠くなり、
金縛りのような状態でその場に立ちつくしていました。
そして、その朦朧とした状態の中、
狂ったような笑い声が聞こえました。
携帯で電話をかけていた、少年です。
携帯を耳にあてたまま、耳から血を吹く友人を指差し、
涙を流しながら狂ったように笑ってました。
私は、機動隊の人に肩を貸して貰って、
やっ