初めまして、いつも楽しませていただいております。
初めての投稿ですので、読みづらい点も多々あると思いますがご容赦ください。

これは、私が大学生の時に体験したことです。
怖いというよりは悲しくて、ちょっぴりおかしなお話になります。

当時私は大学の紹介する学生マンションに住んでおりました。
学生マンションですので当然、同じ大学に通う学生もたくさん住んでおり、その中の1人が今でも大親友の友ちゃん(仮名)です。
友ちゃんと私は、共に地方の田舎出身という事もあり学科は違いましたがすぐに仲良くなりました。
私は一階、友ちゃんは二階だったのですが、大体どちらかの部屋に入り浸って2人で住んでいるような生活でした。
大学の友達からも2人はニコイチだと良く言われていました。

友ちゃんは、少し複雑な生い立ちをしていて、父親は友ちゃんが産まれる前に蒸発、母親と祖母の3人で本家の孫として暮らしていました。
母親には姉が2人いましたが、皆嫁いで行ってしまい、土地や家の管理は全て祖母と友ちゃん親子に任せっぱなしだったようです。
実家は三重の某有名遺産の近くらしいのですが、なんでも、後になり伯母の旦那さんが、友ちゃん親子を追い出し遺産(山や土地や家)を自分の物にするため、自分の息子(友ちゃんから見れば従兄弟にあたります)に本家の跡を継がせようと友ちゃん親子に酷い仕打ちをし、挙句お前らは〇〇家の人間では無いと追い出してしまったそうです。
友ちゃんは元々大学で田舎を出る予定でしたが、母親と祖母は行くあても無いため、仕方なく本家の離れに置いてもらいながら、山や土地、お墓の管理を全てしていたそうです。
私情を挟んで申し訳ないのですが、今思い出しても腹が立って仕方ありません。
〇〇家の人間じゃないのは血の繋がりのないお前だろ。

話が逸れてしまいましたが、友ちゃんは元々由緒あるお家柄ということが、その話や、また友ちゃんの所作やちょっとした気遣いに感じられました。
そういう古いお家だからでしょうか?
友ちゃんには少し変わった習慣がありました。
寝る時にいつも香り袋のような小さな巾着を枕元に置いているのです。
私も、寝る時は実家から持ってきたテディベアと一緒でしたし、そんなに違和感は無く深く追求するようなことは無かったのです。
が、友ちゃんの方から中身を見せてくれたことがありました。中身は小さな木のお札?電車の切符よりふた回り大きいぐらいの物が入ってお

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