とある深夜、幽霊が現れると噂される心霊スポットへ向かう男2人女1人の3人組がいた。
そのうち彼氏と彼女は、彼氏の大型バイクの後部に彼女を乗せ、もう1人の男性は2シーターのスポーツカーを走らせることになった。

もうヘッドライトしか灯りがない山奥の心霊スポットまで細くグネグネと曲がるカーブを何度も過ぎた。
暫く走らせると、先行するバイクの彼氏は、ふと道の先に長く太い木が中程から折れて倒され、トンネルのように頭上辺りに覆い被さってるのに気が付いた。
この辺りは先日の台風の影響で、この木は薙ぎ倒されていた。
車高の低いスポーツカーなら余裕で通れるが、大型バイクは前傾姿勢で頭を下げれば素通り出来る高さだった。

彼氏は彼女に言った。
彼氏「木が倒れてるから頭下げて」
彼女「え?なんて?」
彼氏「木が倒れてるから頭下げて」

彼氏は前傾姿勢で倒れた木の下を走り抜ける…
が、聞こえなかったのか、彼女の頭は木に激突するとほぼ同時に彼女の首は跳ね飛ばされ、後ろを走るスポーツカーのフロントガラスに激突した!

首が言う…「え?なんて?」

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