そこまで怖くない本当にあったお話です。







私の母の友人が自殺しました。


とても優しい方だったのですが、神経質なお方だったみたいです。

なんの相談もなく、自殺されたそうです。






その話を聞いて怖くなった私。

もしかしてまた私心霊体験するんじゃない・・?

いつも何かと心霊体験をしてしまうので今回ももしかしたらと思って少しビクビクしてました。




亡くなられて3日目の夜。




深夜1時過ぎ。
スマホで掲示板サイトのアプリで色んな人達とチャットしていてなかなか寝付けない私。


ケラケラ笑いながらチャットしていた。




バタンッ



キッチンで冷蔵庫の閉じる音がした。

もう電気も消していて、真っ暗で、誰もいないのに、キッチンの冷蔵庫がひとりでにおもいっきり閉まった。


・・え。


私はリビングに敷布団を敷いて寝ていて、キッチンまでは扉1枚で隣り合わせ。

キッチンに行くにはリビングを必ず通る。
でももうみんな寝ていて誰もキッチンには行っていない。


誰かいるのかな・・?
と思ったけど、ジワジワと恐怖が襲ってきた。


いや、大丈夫、きっと風だ

いや、風はふいてない

いや、きっと中にある飲み物か何かが重くておもいっきり閉まったんだ

いや、でも開いてたの?誰が開けたの?

いや、重くてゆっくり開いたんだよ

いや、でも・・・やばい怖い!!



グシュッ



今度はペットボトルをおもいっきり握りつぶした音。



誰かいるの!?



振り返って皆んながいるか確認してみる。
母も、弟も、みんないる。

誰もキッチンにはいないはず・・


キッチンに誰もいないという事
が確認できるともっと怖くなってきた。

いつもなら様子を見に行くことくらい出来るのだが、今回は無理。

怖いものがキッチンにいる気がして怖くて怖くて仕方がなかった。


怖くて怖くて仕方がなかったのに・・

私は自然と眠りについた。



私は翌日友人にその事を話すと

「勝手に人ん家の冷蔵庫開けて勝手に人ん家の飲み物飲んだのかその幽霊」


あ!そうか!喉がかわいていただけなのか!!


そういう考えが出来て少し怖い気持ちが無くなった。


でもあれは、自殺した母の友人が最後に挨拶しに来たのかもしれない。


それならそれで、私にではなく母だけにわかるようにして欲しかった・・・





お し ま

通常版で読む