この話は怖くないと思います。

価値観は人それぞれなので

面白いと思う方もいらっしゃるし

面白くないと思う方がいらっしゃいます

駄文ですが読んでくださると

幸いです。



これは私が小学生の時のこと。

父と母は離婚した。

母は鬱病になり母方の祖母の家で

暮らすようになった。

その頃、私は父と父方の祖父と

弟2人と暮らしていた。

反抗期だった私は祖父と喧嘩する日が

絶えなくなった。

祖父の存在すらも邪魔に感じた。

今思えば最低だと痛感している。

そしてある日、

祖父は膀胱癌になった。

治るから大丈夫と笑っていたが

医者にはもう手遅れだと言われた。

祖父は知ってながらも私達家族には

笑顔で対応していた。

私は、きっと治る。

また家に帰ってくる。

いつものように喧嘩する。

そう思っていた。

しかし、

現実はそんなに甘くなかった。

日に日に窶れていく祖父。

話もままならないほどになった。

そしてその日は来てしまった。

祖父は亡くなった。

もう声も聞けない。

笑顔も怒る顔も、もう見れない。

私は瞼が腫れるほど泣いた。

何故あんな態度を取ってしまったのか

何故酷い言葉ばかり言ってしまったのか

私は後悔した。

祖父がなくなってから

どこにいても祖父の温もりと

声が聞こえてくる。

夜、寝る前にトイレに行こうとすると

トイレの前に立っている。

でも何故か怖くなかった。

むしろいつもどこか暗い顔をしていて

どうしたの?と声をかけていた位だ。

しかし無言貫き通していて

スッといなくなる。

それから一周忌の日になったので

私達家族はお墓参りに行こうと

話してたのだが生憎の雨。

また違う日に行こうとなった。

翌朝、仏壇にお線香をあげて

手を合わせていた時

誰かに肩を掴まれた。

振り返ってみても誰もいない。

父にも弟にも聞いたのだが

誰も掴んでいないと言われた。

また祖父が意地悪でもしてきたのか?

と自分を納得させ学校へ行った。

帰ってくると必ず家の前で

私の帰りを待っていたと言わんばかりに

祖父が立っている。

今日はいつもと違って泣いていた。

どうしたの?何かあったの?

聞いても答えてはくれない。

でも1つだけ思い当たる節があった。

お墓だ。

もしかしたらお墓に来てほしいのかも

そう思った私は急いでお墓に

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