これは、僕が体験したお話です。
高校のテストが近づくと学校は放課後勉強会というのを開いて、赤点になりそうな人に勉強を教えるんだけど、希望すればその人も勉強会に参加できると先生から聞き
僕は友達と一緒に勉強会に参加していた。
勉強会で学ぶことはとても為になり、集中して勉強しているうちに外は暗くなっていった。
勉強会が終わった後も、僕は友達と一緒に残り、テスト勉強をしていた。
時刻は午後7時を回ったくらいだと思う。そろそろ帰ることにした僕たちは購買の自動販売機で飲み物でも買って帰ろうということになった。
ほとんどの飲み物が売り切れで残っているのは「蜂蜜レモン」という甘酸っぱい飲み物だった。
正直何でもよかったのでそれを買って帰ろうとした。帰り道の途中で友達が忘れ物をしたと学校に戻っていった。一緒に戻ろうとしたが、「ここで待っててくれ」と言われ待つことにした。
しかし、何分たっても友達は戻って来ず、僕も学校に戻ると学校に救急車が来ていた。
そして、その救急車に運ばれる友達を見つけた。僕は先生に「あいつ(友達)はどうかしたのですか⁉︎」と聞いても
先生は「知らない方がいい」と知らせてくれなかった。翌日その友達は学校には来ず、先生も「体調が悪いらしい」と嘘を言っていた。
その日も勉強会はあり、僕一人で勉強会に参加した。勉強会の教室には僕の他に希望者は居なくて、赤点ギリギリな生徒が結構いた。
その中で勉強していると
「◯◯君(友達)災難だったね〜」
「うん、まさか本当にいるなんてね。」
という、話し声が聞こえた。意味が分からず、その人達に詳しい話を聞くとここの学校の七不思議の一つらしい。
「暗い校舎一人で階段を上るべからず」
この七不思議なのだろうか。一人で階段を上ると何が起きるのかは分からないらしいが、恐らく友達は一人で忘れ物を取り行くときに階段を上ったとしたら、何となく納得できる。
でも、霊か怪奇現象相手じゃ流石に僕にはどうこうできないけれど、何が起きるのかは という好奇心が出て来た。
勉強会が終わり、一人で自主勉強をして時間を潰す。時刻は午後7時を回り、
「そろそろいいかな・・・」
冬だけに、外はかなり暗く、各教室には人はいず定時制の教室に電気がついているぐらいだった。
一階に戻り、一段一段登っていく。
二階。三階。四階。
特に変わったことは起こらなかった。
何度やっても、何