これは私が小学校四年生の時の話です。
音楽室の掃除に当たっていた私の班、計5人は掃除をさっさと終えた後暇だからなにかして遊ぼうという話になり、かくれんぼをして遊ぶことになりました。鬼は友達のYちゃん。さっそくはじめて私は3番目に見つかりYちゃんとともに友達を探し始めました。最後のひとりがなかなか見つからず頑張って探していたその時。
「がちゃがちゃ」
とドアノブを回す音が聞こえました。そのドアノブの音が聞こえたのは大太鼓や木琴などの大きなものをしまう倉庫のような部屋。私とYちゃんはニコニコしながらその部屋へ行きました。てっきり最後のひとりがいると思ったからです。しかし行ってみると誰もいなくて、気のせいだったかとまた探し始めようと部屋を出ると。
「がちゃがちゃがちゃ」
またドアノブを回す音が聞こえたのです。さすがになめているのかとそこにいるんでしょ!!見つけたッ!!って探しに行ったのですが誰もいません。諦めた時先生が来てかくれんぼしてたことを叱られ最後の子も出てこいと言われ出てきました。私とYちゃんはその時驚きました。
なぜなら私達が探していたドアノブの音がした部屋と真逆のロッカーの中から出てきたからです。
何者がいたかは分かりませんがこれが私の初めての恐怖体験となりました。