これは私が10代の頃の話です。
K県Y市の、とあるラブホテルへ当時の彼氏と宿泊しました。
外観は比較的綺麗で、料金もM半島にしては高めのホテルで、そこへは初めて入りました。
夜中にふと目が覚め、隣で寝ている彼氏を見ると長い黒髪の女の人が彼氏に馬乗りになり何かを呟きながら首を絞めていました。
助けなきゃと思うのですが体が動かず声も出せません。
目の前で起こる惨事にショックのあまり気絶した私は、しばらく経った頃か彼氏に揺さぶり起こされました。
あ〜夢だったんだ!と思って安堵していたのですが、彼氏の様子がおかしく
「やばい夢を見た!女に何度も死ねとつぶやかれながら首を絞められた夢なんだけど、すごくリアルで怖かった」
と。
尋常じゃないくらい汗をかき青ざめた顔でそのようなことを言われました。
なんと私が見ていた夢と同じ内容だったのです。
同じ夢を見たことを伝え、ふたりで
夢?現実?何なの?と話していた時に
彼氏の首が赤くなっていることに気付き余計に混乱をしました。
ですが、逃げたのかもしれませんが女の姿もなくラブホテルですし部屋に侵入されるなんてことあるかな?等、浮かぶ疑問は解決されず、ただ夜中だった為行く当てもない私たちは怖いけどとりあえず夢だったたいうことにして朝までそこで過ごすしかないと判断しました。
(田舎とはいえ道路に面したホテルでしたし夜中でも全く車通りや人気がないような場所でもなかったので、なぜそう判断したのか今では考えられませんが…)
わりとすぐに睡魔がやってきて眠りにつき朝になりました。
今度はこわい夢見ることなく寝れてよかったねと話し、私は廊下の脇にある洗面所へ行き洗顔をしたのですが、顔を上げタオルを顔から離し洗面台の前一面鏡になっているその鏡を見た瞬間、廊下を人が通ったのがチラッと鏡に映ったのです。
長い黒髪の白い服を着た女の人が。
あれがいったい何だったのか、まったくわからないまま過ごし、しばらく経った頃に友達にその話をしました。
女癖が悪い彼氏だったので遊んだ女か過去の女の生霊か?って思うんだけど、あの時はこわかったなぁー!
というようなことを話していたら、友達にホテルの名前を聞かれたので答えると
数年前、痴情のもつれで殺害された女の人がそのホテルに捨てられたらしいことを聞きました。
しかも白っぽいワンピースを着ていたそうです。
私はその友達に、女の服の特徴を伝えていなかったので、恐