此れは私が小学校に上がる前に体験した話です。
夏に近くの大きなプールに行った時に私は金づちだったせいもあり足をつける程度しか楽しめない子供でした。
顔に水をつけるなんて恐ろしい事出来ない!ってくらいの拒否をしていたので少しでも水に馴れて欲しいと親心だったんでしょう。一切楽しめないプールに不機嫌に歩いていた時、どうしてだか競泳用の深いプールに落ちてしまいました。
落ちて溺れているはずなのに私はプールの底で体育座りをして溺れている自分を見上げていました。そして沈む私を飛び込んで助けてくれた人の顔もプールの底から確認しました。プールから上げられると心臓マッサージ、人工呼吸を必死にする助けてくれた人を不思議に見てました。
そして人だかりが出来、子供心になんか大変な事になってる…と思った私は自分の身体に吸い込まれるように入ると助けてくれた人が目の前に。ちょっとビックリしながらも人だかりに驚いた私はお礼も言わずにフラフラと逃げる様にその場を離れました。
その日からです。道に迷ったら飛べばいいんだよ?そしたら先の方も解るでしょ?って言い出す子供になったのは。
小学校に上がり観たいテレビがあれば身体を学校に置いて観に帰る事を何度も繰り返し、時に母親に見つかりそうになり焦って戻る事も。なので小学校時代はいつもポーっとしてる子って言われてました。
飛ぶ事がみんな出来る事と思い普通に生活していたある日、夜中に寝ていると「カンカン」「カンカン」と何か音がする。
同じ部屋に寝てる兄に起こして聞いても、「そんな音しないよ」「寝ぼけてんじゃないの?」と言われましたが、その音は止みません。方角的に近くの林がある公園からだけど…夜中に出るには親が寝ている部屋を通らなければならない。
そこで、そっか!飛ぼう!と
でも止めとくべきだったのかもしれません
飛んだその公園には白装束で頭に角のように何かを巻いた女性が鬼の様な形相で木にわら人形を打ち付けていたのです。
余りにも恐ろしく直ぐに戻った私はガタガタと震え、姿を見られたのではないか?と恐怖しながら学校に、何事もなく帰って兄にその事を話すと、先ずは「飛ぶってなんだよ!」「人は飛べないよ!」「夢だよ夢!」などと言われ兄と一緒に公園に確認に、
すると…見た通りの木に無数の太い釘が…
わら人形は無かったのですが、頭の位置と心臓の位置に…太い釘を曲げて打つほどの力に恐怖をし、その日以来飛ぶ事をしなくなり、その

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