これは私からの警告です
恐らく私は今廃人のような状態だと思います
最後にまともな会話をしたのはいつだったか覚えていません
こうも思考がまとまるのは久しぶりに感じます
きっとこれは私の最後の使命なのだと書き始めて思いました
なので、これは私からの警告です
面白半分に怖い話を見るのは危険です
ページを閉じるべきです
説得力があるかはわかりませんが、以下、私に起きたことを書き記します
これを書き終えた時、私がまた廃人に戻るか、死ぬか、わかりません
遺書になるかもしれません
あなたのために、よく考えてください
それは、高校三年生の夏休み、お盆の時でした
台風が近づいているとかで、私は家にこもっていました
勉強することに飽きて、ケータイをいじっていました
そういえば、ホラー特番を最近見ていないと思い、ケータイから怖い話を検索しては色々と読みました
だいたいの話は粗があって、ああ、これ作り話だな、と思いながら読んでいました
その中で、1つだけ本当に怖い話を見つけました
やばいこれ怖いなぁ、と思いながら最後まで読みました
丁度夕方になって、雨が降ってきたのを覚えています
それから雨足はどんどん強くなりました
夜になっても私は飽きることなく探しては読み続けていました
その頃には本降りになって、風も強く、明るいリビング以外の場所全てが不気味に感じました
そう思うと不思議なもので、視線を感じるようになりました
振り向くのが怖く、ずっとケータイを見続けていました
その時、家には母と私しかいませんでした
夜遅く、父と兄が母に連絡をしました
強い雨風で帰るに帰れなかったのだと思います
母は車で迎えに行きました
1人になってから、外の音が気になるようになりました
2階から変な音が聞こえたのです
ずず、ずず、と何かを引き摺るような音でした
2階には私と兄の部屋があります
ベランダに吊っていた日除けが強い風で中途半端に外れて風に揺れているんだ、それだけだ、と必死に思い込みました
でもその音は大きくなっているようでした
その時、一際強く視線を感じました
まるで真後ろに誰かが立っているかのようでした
背中からひどくぞわぞわとして鳥肌がたちました
耳に生温い風が当たりました
誰かの鼻息だか呼気だったんじゃないかと思います
心臓が止まったと本気で思いました
失神したい気絶したいと願いました
目