これは少し昔の話です。
昔ケラマ諸島のある島に1泊しました。
私が泊まった部屋には大きな窓があって
その向こうには広場があって崖がありました。(細かい部屋の様子は覚えていません

私達は夕方にその島に着きました。夕食を食べ暗くなるのを待ちました。暗くなって展望台にいくと星がとても綺麗に見えました!都会では味わえないほどの素晴らしさに目を奪われていました。ふと気付くと私たちの後ろで何かが揺れているように見えました(周りは街灯などもないので真っ暗です)懐中電灯をつけてみると、何かが揺れていたところは崖の上で、その下は森でした。気のせいと思い宿泊所に戻りました。
なれない船旅のせいで疲れていたらしく、すぐに深い眠りに着きました。
ふと目が覚めました。時計を見ると夜中の2時頃だったと思います。外でなにか音がしていました。叫び声のようにもうめき声のようにも聞こえていました。
起きたのは私だけで友達は隣で熟睡していました。そっと大きな窓のカーテンをめくってみると、その向こうの崖に老人や子供をだいた女の人などの50人ぐらいの人がが見えました。何をやっているか気になってそのまま見ていると、それは順番に崖に向かって歩いて行き、おちていきました。私は怖くなってカーテンをしめて布団に入り、そのまま寝てしまいました。
あとから聞くと、沖縄戦の時沖縄のケラマ諸島は最初に米兵に攻め込まれ、壊滅状態だったそうです。あの場所でなくなった方々は、まだ戦争が終わったことを知らず、死んだ時のことを繰り返しているのでしょうね。

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