霊的な怖い話ではないです。
夕方だと思います。
空が赤くなっている事しか覚えていません。
近くに住んでいる祖母におんぶされていました。
父と母が遠くで姉の名前を何度も繰り返し叫んでいるのを何でだろう?と思っていました。
警察官や親戚、父の会社の人たちが真剣な顔で集まってきて幼い私も怖くなってしまい泣き出してしまいました。
祖母がその時私に
お姉ちゃんは生きてるから
何度も言っていました。
ここからは両親、姉から聞いた話です。
姉は近所のお姉さんや友達と遊びに出かけ、一番年下の姉は途中で皆からはぐれて一人で遊んでいたところに男の人が声をかけてきたそうです。
飴あげるヨ。
一緒に遊ぼう。
姉はついて行ってしまいました。
空が赤くなっているなか、男の人におんぶされ色々な所に行ったことを覚えているそうです。
警察ももちろん探していたそうですが、両親や会社の人たちも必死になって探していました。
かくれんぼしよう
男の人はそう言って姉を笹藪に連れ行きました。
ここに隠れたら見つからないヨ
優しく声をかけ暗くて狭い所に姉を入れました。
ワクワクして姉も素直に従っていたそうです。
最後の記憶は、首に手をかけられ眠くなった所迄。
父の友人がその瞬間に二人を発見しました。
20代前半の男が、じゃがいもの段ボールの中にいる姉の首を絞めている所でした。
両親は男の顔も名前も教えて貰えず、その後の男はどうなったかも分からず仕舞い。
この話はニュース番組にも、新聞にも報道されていませんが、実際にあった話です。
父がその後男がどうなったか、色々コネを使い調べたら、10年もしないうちに普通の生活を送っているのです。
そっか➰
何しても大丈夫なんだ。