これは、自分が小学生の頃に実際に起きた話です。自分は、毎年お正月になるとお父さんのお父さん。つまりおじいちゃんの家に必ず行って泊まってました。お年玉をもらっておばあちゃんの作るの料理をいつも以上に食べて毎年その時が今で思うと幸せって思える時でした。

けど、小学6年生の時はとても幸せというよりとても辛い出来事でした。毎年のように行き必ず言ってた言葉。
「おじいちゃん元気?」「おばあちゃん元気?」でした。共に「元気だよ」と同じ返答でした。自分は、その日に泊まった時は
忘れられません。おじいちゃんの家の寝室は天井に多くの何らかのシミがありました。そのシミの中で一つだけ目立ちすぐ分かるトンボの様な形をしたシミがありました。毎年それを見ながら寝るとき「また一年か〜」と思っていました。その時おじいちゃんが「あのシミなんかトンボじゃねぇ
。よく子供の頃網で捕まえとって友達と数競ってたわぁ」と言ってました。それが最後の言葉でした。

ある夢を見ました。
周りは何もなく真っ暗で目の先には光が指していました。ずっと見ているとトンボが多く飛んできました。思わずしゃがみこんで通り過ぎその場で散らばって自由気ままの様に飛んでいました。ふと気づくと1人の少年が笑いながら虫取り網を振りながらトンボを追いかけて捕まえようとしてました。その光景を見ていてトンボが逃げそれを少年が追いかけていきました。そして、
目覚めました。見ると外には救急車があり
隣にいたはずのおじいちゃんが搬送されていきおばあちゃんと共に自分も行きました。病院でおじいちゃんは亡くなりました。おばあちゃんが言うにはおじいちゃんは毎日いびきをかいて寝てるらしかったのですが今日はかいてなかったらしく呼んでみたら息をして無かったらしい。

涙が止まらなかった。お正月におじいちゃんは亡くなりました。自分が夢で見たのは小さい頃よくトンボを取ってたと言っていたのでそれがおじいちゃんなのか…。
印象となるトンボと共にあの世へ向かった所を自分が夢で見ていたのかとても不思議です。自分は、高校1年の今でも夏になるとトンボを捕まえておじいちゃんとの写真に向かって言っています。

「今日は、5匹捕まえたよ。明日は、何匹捕まえられるかな。」と…。

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