確か一昨年の夏、女友達A,B,Cと夜ドライブをしていた。

他愛もない話をして、明け方4時ごろ解散することになり、Aから家に送ることになった。

Aを降ろした後、信号待ちをしているとき、車の前に髪の毛がボサボサで、ワンピースの上にエプロンを着けて突っ立っている女がいた。

この辺りの地域は不審者がいることも多く、明け方だったので、それを指差して

「ねぇ、あの人やばくない?」

と2人に声をかけた。

「あの人?どの人のこと?」

と言われた。

明らかに車の前に立っているので

「この人だよ!この人!髪ボサボサでそこに突っ立ってんじゃん!」

「怖いこと言わんでよ!なんもないじゃん!」

2人には全く見えない様だった。

私はそこで、幽霊だ。と思い、
もう何も言わなかった。

その女の人を通り過ぎ、気になったので後ろを振り返ると、女の人がずっとこっちを見ていた。
追いかけて来ることは無かったので安心して、その日は解散した。

後日、霊感がとても強い知人にその話をしたら

「その人かなりやばいね。顔見なくてよかったよ。顔見ると多分立ち直れないはず(笑)相当念が強いわ」

と言われた。

「追いかけて来ることはないよ。念が強すぎてその場所から離れられないから。でももう二度とそこには行かないほうがいいかもね。相手はあなたが見えることはもう分かったから、次会ったらどうなるかわからんわ。」


それからそこには一切近づいていない。

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