結構有名な話かもしれません。
私の出身であるE県にK病院という、昔結核病院だった廃病院があった。
今は取り壊され更地になったらしいですが、これはまだ取り壊される前に友達が体験した話です。

ある夏の夜、友達はAとB子とC子の4人でK病院に肝試しに行くことになった。
最初は全員ノリノリでしたが着いた途端C子は怖くなったと車に残り、友達とAとB子だけ中に入ることにした。
中は真っ暗で床は軋んでいたが、どんどん奥まで進んでいく3人。3階まで回り、そろそろ降りようかという時に床が抜けてB子が下に落ちてしまった。
友達「おーい!B子ー!大丈夫かー!!」
どんなに呼びかけてもB子から返事は帰ってこない。
これはまずい…と助けに行くか助けを呼ぶか悩んでいると、どこからか「キキキキキキキ〜」と音が聞こえてきた。
A「え、何の音?」友達「おい!向こうから何か来る!」
見ると廊下の奥からストレッチャーをおすナース姿の何かがゆっくりとこっちにくる。
驚いた2人は落ちたB子をそのままに、腰を抜かしながらも車まで逃げてしまった。
車まで戻ると2人のただならぬ様子とB子がいないことに驚いたC子は、「ねえ!B子は!?B子はどこ!?」と聞いたが2人は何も言えず、とにかく病院を後にした。

朝になり、警察とともに再びK病院に来た3人が目にしたのは、中庭で不気味な笑い声を出しながら自分の髪の毛を抜くB子の姿だった。
保護されたB子はK病院を後にする時、「先生ばいばーい♪」とK病院に手を振ったいたそうです。
その後B子は精神科に入院し、今も入院しているとのことだった。(数年前に聞いた話なので今はどうかわかりません。)

取り壊され更地になってからもK病院跡地付近では、夜になると結核病患者の霊が徘徊していることがあったり、数人で自転車を走らせていると全員が横転してしまったりするらしく、近所の人は夜になると窓も鍵も閉めて外出もしないらしい。

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