今日は、私の愚痴を聞いてほしい。
皆さんは、「スネオ系男子」という言葉を聞いたことがあるだろうか?
多くの人はないだろう。
なぜなら、今、私が作った言葉だからだ。
「スネオ系男子」とは、ジャイアンのような強い者の陰に隠れて相手を攻撃し、ジャイアンが劣勢に立つと、全ての責任をジャイアンに押し付けて逃げ、自分は全く責任を取らない者のことをいう。
あなたの学校や職場にこのような人はいないだろうか?
私の近くにはいる。
隣の部屋に。
そう、「扇風機おじさん」だ。
「扇風機おじさん」については、以前書いたので詳細な説明は省略するが、一言でいえば、
「宇宙と交信できる人間扇風機」
である。
このバカ、いや、「扇風機おじさん」は下の住人から攻撃されるたびに、カーテンをシャーシャーしたり、深夜にテレビの音を大音量にしたりと、面と向かって下の住人に抗議しないくせに、生活音の範囲内でやり返すのである。
生活音という誰もが出す音を盾に下の住人にやり返すのである。
そして、下の住人が抗議すると、
「自分はやり返していない。普通に生活していただけだ」
と言い訳し、責任から逃れようとするのだ。
皆さんは、この「扇風機おじさん」の行動をどう思うだろうか?
私は、
「面と向かって抗議できないような気の小さい人間がやり返すな、ボケ!」
と思う。
しかし、「扇風機おじさん」は「気は小さいが、気が強い」扇風機である。
だから、相手がやってきたら、必ず、風量「弱」の生温かい風を返すのである。
その生温かい風は、下の住民だけならず、隣の私の部屋にまで届く。
そして、今夜も私は眠れない。 完
*「私」が実際に体験した「本当にあった怖い話」シリーズ
① スーパー銭湯
② 扇風機おじさん
③ 喪黒兄
④ 「死」の概念
⑤ 自転車チャンピオン
⑥ スネオ系男子
⑦ ケンシロウ
⑧ 綱吉公の理想郷
⑨ 禁忌と懺悔