三日ぶりに外出した私は、初夏の陽気と風の中、気持ちよく散歩をしていた。
しかし、その異変は突然訪れた。
三日間体を動かさなかった私の体の中にある「何か」が汗ばむ陽気と心地よい風に誘われて、外出を始めたのである。
しかも、大家族で。
私は、急いで近くにあったスポーツショップに駆け込んだ。
私「すいません!! トイレ貸してください!!!」
店員「ありません。」
普段なら
「じゃあ、あなたはどこでトイレをするんですか、アイドルですか?堂本光一ですか?」
くらいは言う私だが、
そのときは、
私「分かりました!!ありとうございます!」
と忍者のように店を後にした。
忍者になった私は、体の中にある「何か」を便器という「将軍様」に手渡すため、疾風の如く走った。
その時だった。
私の目に「ゲームセンター」という看板が目に入った。
私は、
「よし! 間に合った!!」
と思った。
だがしかし、その時だった。
私の体の中にある「何か」を支えていた●門が、まるで「反抗期の中学生」のように暴れ始めたのだ。
「反抗期の中学生」となった肛●は、手負いの忍者である私にはどうすることもできなかった。
目の前が…
気付いた時には、ゲームセンターのトイレの中にいた。
途中で、高校生がカツアゲされていたような気がしたが、そんなことはどうでもよかった。
なんなら私の持っているモノを全て渡したかった。
私は、急いでズボンを下げた。
私は、パンドラの箱を開けてしまった。
もはやテロであった。
中には、「●ンコのついたパンツ」というよりも「パンツのついたウ●コ」と表現した方がふさわしいものがあった。
私は、
「大人はウン●を漏らさない」
というイギリスの「ロゼッタ・ストーン」にも書いてありそうな古代エジプト時代からの禁忌(タブー)を犯してしまったのである。
私は、しょうがなく「パンツのついた●ンコ」を脱ぎ、トイレットペーパーでウ●コからパンツを引き剥がした。
ある程度ふき取ってから、もう一度はこうとしたが、
「こんなのはくとか、国から補助金が出ても嫌じゃ、ボケ!!!」
と心が叫んだ。
私はウン●をはくのを諦めた。