俺が小さい頃にはよく不思議な体験をしました。これは今から30年程前の話

当時、俺は5才ぐらいだったので、記憶が曖昧な点もあるが
今思えば、あれは一体なんだったんだ?って話です。

今の時代なら5才ぐらいの子供が外で一人で遊ぶなんてなかなかない事でしたが、昔、俺が子供の頃は、今より自由でしたしそれが普通っちゃ普通の事でした。

当時、5才の俺は親が共働きでよく祖母の家に預けられてた。その頃俺は幼稚園年中くらいで幼稚園も祖母の家からバスで通ってました。
その祖母の家の近所には俺と同い年の子供が住んでいて、俺が祖母の家に来た時は、そいつといつも遊んでいた。

そいつがいない時は一人で遊んだりしてた訳ですが、当時は外で子供が一人で出掛ける事にあんまり抵抗がなかった時代でしたので、一応あんまり遠くに行かなければ良いみたいな感じで、
俺は祖母の家の坂を下り、そこから約1㎞圏内の今に比べればあり得ない程遠い場所の空地で一人で遊んでいました。

俺が一人で空地で遊んでいると、そこに女の子が一人で遊んでいました。

その女の子は俺と同じか少し小さいくらいの子で、髪は当時よくいたヘルメット型のショートカットで目がクリっとした子で服装までは覚えてないけど、子供の俺が一目で女の子と認識出来たくらいだから女の子らしい格好してたと思う。
その子は一人で砂利に咲いてる花を摘んでました。
これは今も昔も変わらないが
これくらいの子供ってあんまり声をかけたりしないで、自然にいつの間にか一緒に遊んでるみたいな感じじゃないですか。

何故か俺も一緒になって花を摘みはじめた。

お互い無言のまま花摘みをしてると
突然その子が後ろから俺の背中を叩いてきた。
何だ?と俺が振り返るとその子はニコッと笑顔で俺の方を向いたまま後ろに走っていった。
俺はよく分からずまたその場で花摘みをはじめると
またもその子は俺の背中を叩く。
俺がまた振り返るとその子はまた笑顔で走り去っていく。
俺はとりあえず追いかけるとその子はこっちを向いたまま後ろ走りで逃げる。
また俺が背を向けると後ろから背中を叩く。
そして俺が追うとまた後ろ走りで逃げる。
鬼ごっこみたいにタッチして逃げる感じで。
今度は全力で追いかけると、その子はまた後ろ走りで逃げる。
後ろ走りで。
後ろ走りなのに何故か追い付かない。
やっと追い付くかなって所で、
その子は廃屋と思われる建物の中に入って行った。

俺は

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