昨日の出来事です
そんなに怖い話ではありません


14時に仕事が終わり、家に帰って洗濯、掃除機、夕食作り……と家事をやっているともう時間は18時近くになっていました

身体中汗と埃と料理の油でベタベタだった為、お風呂に入ろうとお風呂掃除の用具を用意している時です

人の気配と線香のにおいがしたので顔を上げると、まだお湯も出してないのにお風呂場の中は白い湯気?が

満していました
(下を向いていた時には全然気づきませんでした)
私は


"怖い………"


なんて思うことなく

"見えづらいし、線香臭い…"

と溜息をつき、すぐさまシャワーで水を巻く
すると、

「フフフ……」

と耳元で女性の声がした
声の方を向くと、肩までの栗色の髪に程よく色白の女性の顔

手にシャワーを持っていた為、振り向きざまにシャワーの水が女性にかかる…

…いや、掛かった筈の水は女性を通り抜けて壁に当たっていた

3秒くらいの間、お互いに動かなかった

女性が何か言おうと口を開いたと同時に、私は言葉を発していた


「わぁ〜、きれいな人だ!」


言葉に出した後に

"うわぁ!私、何言ってんだ!?こういう時、きゃぁー!とかうわぁぁ!とか、普通叫ぶよね!?しかも、幽霊にきれいだとか……"


と私が内心焦っていると、女性ははにかんだような、困ったような顔をしてスゥ-…っと消えていきました

女性は一体、私に何を言いたかったのでしょう…
少し心残りな出来事でした

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