本当にあった怖い話

俺は洒落怖や山怖なんかがかなり好きで、寝る前とかに頻繁に機械朗読を聞いてるんだ。

そんでいつもみたいにYouTubeの怖い話朗読で検索かけて何を聞こうかとワクワクしてたわけ。そこで見つけたのが『犬鳴の五人』って話。

この話のタイトルを見た瞬間にピンと来るもの？というか心当たりがあったんだ。

取り敢えず話を聞いてみた。内容は犬鳴トンネルで5人の霊に会って、その5人の霊が家まで付いて来ちゃった、みたいな話。

俺が何でこの話にピンと来たかって言うと、中学で同じ部活だった奴の親父さんから聞いた話と関係があるかも知れないと思ったからなんだ。

その親父さんは大学生になりたての頃、車の免許を取った連中と肝試しに行こうって話になって、そこで挙がった行き先が犬鳴トンネルだったらしい。

夜の12時過ぎに家を出発していざトンネルに着いた途端に、親父さんは嫌な雰囲気を感じ取ったと言う。

親父さん「俺、やっぱり帰るわ。」

友人ら「なんだよノリわりぃーな。」

みたいな問答を繰り返したんだけど親父さんは結局1人で先に帰ったんだって。

え？怖くない？違う、肝心なのはそこじゃない。

その時に親父さんと一緒にトンネルに向かった友達は「5人」。しかもその肝試しの帰路、交通事故で全員「死んだ」らしい。

偶然かも知れないけど、あの夜聞いた話と親父さんから聞いた話、何か関係があるんじゃないかと思ってる。