事の起こりは中学生の時でした。
風邪を引いて修学旅行を休んだのが全ての始まりだったのです。

風邪が治り、登校した日のこと。
クラスメイトの1人(以下、A)が話しかけてきました。
「やあ、旅行の疲れで熱でも出してたのか?」
それを聞いて、え?と思いました。
だって僕は旅行には行ってないのですから。

僕「僕、旅行に行ってないけど?」
A「何言ってんの、あんなに楽しそうにはしゃぎ回ってたじゃん。」

こんな感じで全く話が噛み合いませんでした。
でもおかしなことはこれだけじゃなかったのです。
それから数日後のある日の朝、いつも通りに登校して教室に入りました。

僕「おはよう~」

すると、みんなが変な顔をしながら僕を見てきました。
どうしたのか聞いてみると「さっき、おはようって言いながら教室に入ってきたじゃん。」と言うのです。

僕は修学旅行の時の出来事を思い出していました。
まるでもう1人の自分がいるかのような・・。
大人になった今はそういうことはなくなりましたが、あれはドッペルゲンガーなのでしょうか。

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