私は怖い話が大好きです。

怖いと聞けば本、テレビ、映画、ネットなどあらゆるものに手を出して話を収集しています。
怖い話ばかり集めて趣味が悪いという人もいますが、怖い話って実は人間の感情に大きく働きかけるパワーを持ったすごいコミュニケーションツールだと思うんですよね。

例えば、悲しい話とか腹が立つ話って、聞いてる人が話してる本人以上に心を揺さぶられることってあまりないと思うんです。でも面白い話と怖い話って、時として話している本人以上に聞いている人の心を揺さぶることがありますよね?
怖い話は面白い話と同じくらい普段の会話の中に出てきてもいいんじゃないかなぁなんて一人で思っています。

さて、そんな怖い話マニアの私が最近特に怖いと思った話をここに書こうと思います。

先に言っておきますが、この話は三木大雲さんという有名なお寺の住職さんが著書で語っている話です。
話がシンプルで尚且つオチの意外性が秀逸で大好きな話なので、他人の話ではありますが勝手に書かせていただきます。すみません。

この話は間違い電話にまつわる話です。

三木住職のお寺に、とある精神病院から電話があり、ある患者に会ってもらいたいと依頼されました。
有名な住職なので公演会や慰問の仕事などはよく頼まれるのですが、病院からそのような依頼があったのは初めてでした。

病院に着くと一人の20代の青年の部屋に通されて、彼の話を聞いてあげてほしいと言われました。

彼は、「自分の人生は1本の電話から全て狂ってしまった」と言い、自分が体験した話を語り始めます。

ある日、彼の携帯電話に知らない番号から着信がありました。出てみると電話の向こうは男性で
「もしもし、鈴木さんですか?」
と聞いてきました。
彼の名前は鈴木ではなく田中です。でも知らない相手に名前を名乗るのも気持ち悪いと思い
「違いますよ、間違われてますよ。」
とだけ伝えて電話を切りました。

その日の晩、また同じ番号から電話がかかってきます。
「もしもし、鈴木さんですか?」
「いいえ、違いますよ。」

それからしょっちゅうその番号から電話がかかってきて、必ず「鈴木さんですか?」と聞かれるようになりました。
「違います」というとすぐに切れるのですが、あるとき電話の男性が
「あなた本当は鈴木さんなんでしょう?」
と言ってきたのです。

彼は電話の相手が急に怖くなり、両親に相談した上で警察に行きました。
警察署

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