本当にあった怖い話

あたしは2年半前に彼氏を亡くしました。

高校生やったとき。

彼氏はゆうくん。

結構ヤンチャしてた子でバイク乗り回したりたばこ吸うたりしてて、ほんまあほな子でした。

あたしも人のことゆえへんのやけど。

あたしもしょーもないクソガキやったから。

なんで死んだかってゆうのは、事故死。

ドラマみたいな話やけど実際こういうことってあんねんなって今になって思う。

夜中にゆうくんが連れ達と山行くゆうからお前も来いゆわれて、あんまり乗り気やなかったけど付いて行って。

山着いて何をしたわけでもない。

ただ喋ってたばこ吸うて、高校生にもなって鬼ごっこして遊んだりだるまさんが転んだしたり。

なんやかんやゆうて3時半くらいまでおったんかな？

ほな帰ろかーってなったときにあたしはいつも通りゆうくんの後ろ乗っててんやん。

ほんでトンネル抜けるときに

後ろ走ってたゆうくんの連れの子のバイクおかしくなってそのままゆうくんのバイクにつっこんできて、ゆうくんのバイクが並走してた連れのバイクにぶつかってあたし含めた4人が事故って病院。

あたしは足と腕骨折して擦り傷で血だらけなっただけで済んだけど、ゆうくん首の骨と肋骨折ってそのまま起きひんかった。

まあこれはゆうくんが亡くなるまでの話。

ゆうくんが死んでからあたし何もする気起きんくて。

そこらへんのしょーもないいちびりやったゆうくんやけど大好きやったから現実受け止めれんくて、死のうとしたこともあった。

仏壇にゆうくんの写真とかTシャツとかネックレスとかいっぱい並べてひたすらそれに話かけててさ。

返事なんか返ってこーへんのに。

んでそろそろ限界ってなったときにさ。

いつもみたいに話しかけてる中で

「あたしももうゆうくんとこ行ってええ？」ってゆうたんよね。

あたしの部屋、仏壇置いてる部屋の隣なんやけどさ

あたしの部屋からドンっ！ってなんか落ちた音してんやん。

部屋行ってみたら壁にかかってたコルクボードが落ちてただけやった。

けどコルクボードが掛かってたとこの

コルクボードのちょうど裏になる壁のとこにさ紙一枚がテキトーに画鋲でとめられてんねんな。

それ開いてみたらゆうくんからのメッセージやった。

「頑張れ。大丈夫や。」って。

多分あたしがテストの追試受ける前に「絶対また落ちる〜」とかゆうてたときに隠してくれてたんやろうと思う。

でもそのときのあたしにはその言葉がめっちゃ響いてさ。

いや、響くってゆうより刺さるって感じ。

ゆうくんが返事くれた。

ただそれだけが嬉しくて泣けてきて